こんにちは、精神科ナースまさです。
みなさんは「幸福ホルモン」って聞いたことありますか?
その名の通り、人間が幸福を感じた時にでるホルモンなんですが、実は100種類以上あるんです(笑)
有名なところではGABAやエンドルフィン、アドレナリン等々・・・。
これらを全て把握するのは、難しいですよね?実用的でもないですし。。。
そしてなにより楽しくないですよね(笑)
そこで今回は「日常生活で使える知識や方法」として主要である
「セロトニン」「オキシトシン」「ドーパミン」の3つだけを紹介していきたいと思います!
今回のこのブログ読んで得られること
幸せにするための具体的に何をすればいいのかが分かる!
3つの幸福ホルモン
セロトニン
これはざっくり言うと「健康」に関するホルモンです。
朝起きて「良い天気だなぁ」「清々しい日だなぁ」と思える時や
日光を浴びたり自然に触れることで生まれたりする満足感、充実感だったりとかです。
この幸福感はすぐに大きく感じることはできませんが、じわじわと長く続くことが特徴です。
なんとなく分かったような分からないような感じですかね?
それもそのはずです。普段の私たちは健康であることに「満足感」を感じにくいからです。それが「当たり前」になっているからなんです。
しかし、多くの人は「健康で満足していること」に「失ってから」気付くんです。
私は職業上、そのような方をたくさんみてきました。
残念ながら、身体的にも精神的にも入院されている患者さんで「幸せ」と思われる方はいません。(私は急性期病棟しか見たことないので特に)
それは、身体的・精神的な健康が損なわれているから入院になっているからなんです。
多くの患者さんが「健康の大切さ」について「失ってから」気付きます。
それはある種しょうがない部分でもありますが、もし失う前から気付けていたなら、普段の生活をもう少し幸せに過ごせるのです。
少し話が逸れましたが、私たちの脳内でセロトニンが分泌される方法としては
・「日光を浴びる」
・「散歩をする」
・「食べ物を食べて『おいしい』と思える」
・「健康でいられることに感謝する」
などが挙げられます。
オキシトシン
これは簡単に言うと「つながり」を感じた時に分泌するホルモンです。
分かりやすい例では「母親が子どもを抱っこしているとき」や「家族や友人・恋人と過ごしているとき」
などにオキシトシンを分泌し「楽しい・幸せ」と感じることができます。
これはなにも「人間関係」だけではなく「ペット」や「観葉植物」のお世話の際にも分泌されます。
このホルモンがもたらす幸福感はセロトニンほど持続はしませんが、長く続き、比較的に分かりやすく感じることが出来ます。
しかし、この幸福感も「セロトニン」と同じように「気付くことが出来ない」場合が多いので、ないがしろにしてしまいがちかもしれませんね。
しっかりとオキシトシンが出るタイミングを知り、意識することで「幸福感」をあげていきましょう。
このホルモンを出すためには前述したように
家族・友人・恋人との会話を楽しんだり、団らんの機会を設けるといいでしょう。
また、家族などではなくてもペットや植物を愛でることでも分泌しますので、ぜひ試してみてください!
ドーパミン
ドーパミンは以前にもこちらの記事で紹介させていただきましたが、メリット・デメリットが大きい幸福物質になります。
この物質の特徴は
「目標達成までの頑張る気力やモチベーション」
「やったぞー!」という達成感
などを感じた際に分泌されます。
またこの物質は社会的成功(給料が上がった、良い車を買った)などのイメージですね。
多くの人がイメージする幸福像がこちらになります。
その一方でデメリットもありますので、こちらの記事で紹介しています。
目指すべき優先順位はセロトニン>オキシトシン>>ドーパミン
3つの幸福ホルモンを紹介したのですが、実は私たちの人生を豊かにしようと思った際に、まずなにから気を付けなければいけないのか?
というのが分かっております。
それが「健康」です。
これは別に障害があるから不幸になるとか、薬を飲んでいるから悪いというわけではありません。
薬を飲んでいても、なにかしらの障害があったとしてもセロトニンは分泌されますし幸せになることはできます。
しかし「今のある程度の保たれた健康状態」が維持できていることに幸せを感じることが出来ていないと、家族の団らんや友人との会話、恋人とのスキンシップも楽しむことができません。
つまり、セロトニン的幸福を感じられるようになることで、オキシトシン的幸福を感じることが出来るようになるのです。
そして「ドーパミン」に関してですが、これは「成功」だったり「達成」「報酬」に依存しています。
セロトニン、オキシトシンに比べて幸福が持続しにくく「もっともっと」と欲が増大しやすい性質があります。
例えば、給料が上がったら嬉しいと思います。
しかし、その嬉しさも数か月もすると「当たり前」になり「もっと給料上がらないかなぁ」と思うようになると思います。
ドーパミンによる幸福感は際限がなく、ドーパミン的幸福を求め続けても人生に満足することはありません。
ドーパミンは人生を楽しむ一種のスパイスとして非常に優秀な反面、依存性もあり、それが健康や人間関係を脅かす凶器にもなるのです。
以上のことから、私たちが意識するべきは
セロトニン>オキシトシン>>ドーパミン
となります。
まとめ
3種類の幸福ホルモンについて正しく理解し、日常生活の幸福度を上げる糧にしましょう!
本日の参考文献
樺沢 紫苑 著『The three happiness精神科医が見つけた3つの幸福』.株式会社飛鳥新社
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