こんにちは、精神科ナースまさです。
今回は精神科ナースの私が「MMPI(ミネソタ多面人格目録)」と呼ばれる心理検査をやってみましたので、それを元に
・どんなことが分かるのか
・やってみてどうだったのか
などを踏まえてお話していきたいと思います。
この検査は実際に病院などでよく使われるもので、患者さんにやってもらうことも多いです。
(えげつない問題数ではありますが・・・)
心理検査というものは、臨床心理士さんがアセスメントするので、看護師が介入することはほとんどありません。
つまり、(恥ずかしながら)存在は知っていたけど、その結果だけを聞くことが多いので、内容などは全く知らなかったのです・・・。
なので、素人同然であるのですが、
だからこそ、みなさんと同じような目線で感じることができると思っています。
この記事はこんな人にオススメ!
・心理検査(MMPI)でなにが分かるのか知りたい
・心理検査って本当に当たるの?
・心理検査のメリットとデメリット
心理検査とは
心理検査にもいくつも種類があって、性格や特性が分かるものや、うつ病の評価に特化した検査などが臨床でよく使われるものになります。
そして、心理検査と一口に言っても様々なものがあります。
すべてを紹介するのは膨大に時間がかかっちゃいますが、大きく4種類に分かれています。
質問紙法 | 投影法 | |
自己申告制 | MMPI,YG検査など | SCT,バウムテストなど |
治療者評価制 | WAIS,Grid-HAMDなど | ロールシャッハ,TATなど |
自己申告制のメリット
・自分で書いてもらうため、検査者の負担が少ない
デメリット
・自己申告だけが頼りになるので、被験者が結果を操作しやすい
治療者評価制のメリット
・詳細な情報が聞ける。
デメリット
・検査者によって評価が左右されたり、熟練度が必要だったりする。
こんな感じで、それぞれの心理検査で分かることや、メリット・デメリットが異なりますので、検査者は対象にあった方法やタイミングを考えて実施する必要があります。
「MMPI」を実際に受けてみて
このMMPIという心理テストは
4つの妥当性尺度
• 不応答性
• 虚言
• 頻度
• 修正
と、
10の臨床尺度
• 心気症
• 躁うつ
• ヒステリー
• 精神病質的逸脱
• 男性性、女性性
• 妄想症
• 精神衰弱
• 精神分裂病
• 軽躁病
• 社会的内向
について点数がでるようになっています。
それぞれの問題に「当てはまる」「当てはまらない」「どちらでもない」のどれかを選び、最終的に点数が出て、心理士がその人の性格特性や傾向をアセスメントします。
まぁ、要はいろんな精神的な尺度を使って性格や傾向を判断するってことです(笑)
実はこれ、問題数が550問あるんですよ!
まぁーしんどくて。。割と早く終わっても1時間かかります・・・。
そして質問もなんか分かりにくいものが多くて、答えにくかったです。。。
例えば
「ときどき、人のうわさ話をする」→いや、誰でもときどきするでしょ!
「家族のものが法律上で問題を起こしても、それに神経をたてたりしないだろう」→想像できん・・・。
「山林を警備するような仕事をしてみたい」→え、心理テスト関係ある!?!?
などなど(笑)
日本語の問題みたいな面もありましたね(笑)
かなり話が逸れましたが、実際に受けてみて一番感じたのは
「これ、病院の患者さんにしてもらうの難しくね??」です。笑
たしかに、かなり細かく出るので自分の知らなかった特性を知ったり、傾向を知り日常生活に役立てていくことは可能だと思います。
実際、かなり自分に当てはまっている印象もありました。
でも、550問はさすがに多いよ・・・。
集中力もたんて・・・。
被験者にとってのメリット
・かなり細かく自分の特性を知ることができる→苦手なことや得意なことを知り、日常生活に役立てることができる。
・質問形式じゃない分、コミュニケーションがうまくなくても検査が受けられる。
・自分の状態を客観的にみられる
被験者にとってのデメリット
・長すぎて最後まで集中するのが難しい、疲れる
まとめ
なんか薄い内容になってしまった感が否めないのですが、こればっかりは内容も紹介できませんし、実際に受けてもらうのが一番かと・・・。
マイナスのイメージが強くなっちゃったかもしれませんが、実際は疲れること以外はかなり正確に知ることができるので、臨床でよく使われる理由が少しわかった気がします。
検索すればネットに公開されているので、ぜひ余力があればやってみるといいかもしれませんね!
私でよければアセスメントしますよ(笑)
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