こんにちは。精神科ナースまさです。
今回は患者さんから非常によくされる質問で、「生きる意味」について私がどのように返答するのかをお伝えしたいと思います。
ご存知の通り、この質問には答えはありません。
みなさんなりの答え方も教えていただけると幸いです。
ある精神科医の本では・・・。
「生きる意味」の答え方はもちろん人によって異なりますし、それぞれが自分なりの答えがあっていいと思います。
私自身も「生きる意味」について考えることも多かったのですが、ストレスフリー超大全という本に、なるほどなぁと思う部分がありましたので紹介させていただきます。
この本は、精神科医で現在は本やインターネットを通してメンタルヘルス対策に力を入れている樺沢 紫苑さんが書かれたものです。
本のなかでは、樺沢さん自身が生きる意味について考え続けて「50歳を超えてようやくでた結論」として「生きる意味よりビジョンを重視する」ことだそうです。
このビジョンというのは、将来の在り方です。
どのような状態になっていたいのかのビジョンが見えていることが、結果として生きる意味や活力になるんですね。
そう思うと、少し楽になりませんか?
生きる意味は見つけるのは非常に困難でしょう。
しかし、自分がどんな風にありたいかを考えることは自分主体で決定できるので、もう少し具体的にイメージできるのではないでしょうか。
ですので私自身も患者さんに「生きる意味」を問われた際には「
生きる意味は誰にも分かりません。しかし、生きる意味よりもどうありたいかが大切なのではないでしょうか。患者さん自身はどんな自分でありたいと思っていますか?」と聞きます。
もちろん患者さんの状態にもよりますので、みんなにそのように答えているわけではありませんが、退院して生きていく際には疾患に関わらず必ずぶち当たる課題になります。
「生きる意味が分からなくて自傷行為をしてしまうんです」と言われることが多いのですが、生きる意味は今考えてすぐに出る答えではありません。
しかし、将来どうありたいかは現時点での理想ですので、生きる意味を探すよりも前向きで、答えを出しやすい傾向にあります。
まとめ
いかがでしょうか?
今回はやや短いものになってしまいましたが、今後も人間みんなが人生で一度は考える質問だと思います。
みなさんも、生きる意味よりもビジョンを持つことを意識すると、少し前向きに人生を考えられるかもしれませんよ。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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