こんにちは、精神科ナースまさです。
最近よく聞く「HSP」や「繊細さん」という単語に、心当たりある方が多いのではないでしょうか?
詳細はググれば分かるので省きますが
①情報を深読みする
②刺激を過剰に感じる
③共感力が高い
④疲れやすい
⑤自己否定感が強い
といった特徴が強い人を最近ではこのように呼びます。
統計的には世界人口の15~20%がこの特性に当てはまるとされており、だいたい5人に1人という計算になりますね。
これは血液型がB型の人と同じぐらいの割合になります。
けっこう多いと思いませんか?
しかし、これらの特性で悩んでいる方の中には「HSPは病気だから治したい」と思っている方や、反対に「HSPは弱音」と否認している方がいらっしゃいます。
今回は、そんな方々の「HSPに関する勘違い」と「生きづらさの解消方法」をシェアできればいいなと思っています!
この記事はこんな人にオススメ!
・HSPで悩んでいる ・HSPは甘えだと思っている ・少しでも生きづらさを解消したい
最も信頼できるHSP自己診断のサイト
少し前からHSPという言葉が日常で使われるようになり、親しみを込めて「繊細さん」と呼ばれるなど一般的になってきていますよね。
それに伴い、様々な自己診断チェックシートが出回っていますが
今回はその中でも最も信頼できるサイトをご紹介させていただきます。
それが、HSPという概念を考案した心理学者エレイン・N・アーロン博士によるチェックシートです。
URL:http://hspjk.life.coocan.jp/selftest-hsp.html
もちろん日本語に対応してますので、実際にやってみてください!
「HSPかも」は安心材料であり、より良い人生の手助けになる
前述した自己診断チェックシートで14項目以上当てはまった場合、HSPの可能性があります。
注意して頂きたいのが、あくまで「可能性」であり、HSPとは断言できません。
というより、HSP自体がただの「その人がもつ特徴」ですので、断言することにあまり意味がありません。
自分が「HSPかも」と思うことは、安心の材料みたいなものです。
なぜかというと、前述したようにHSP自体は珍しくないので、同じように感じている人がたくさんいるという安心感が生まれやすいからです。
また、その特性を知ることで、自分が心地よく生活していくための手助けとしていけるメリットがあります。
HSPさんの日常ストレス予防方法
HSPさんの中でも様々な方がいらっしゃるのですが、基本的には刺激に対して過剰に反応して疲れることが特徴にあります。
そのため、その刺激を「物理的に」遮断することが大切になってきます。
「物理的に」と言ったのは、「我慢する」や「心を閉ざして感じないようにする」といった対処法ではかえってつらい状態を長引かせてしまうからなんです。
ですので、刺激を遮断するときには「物理的に」ということを意識しましょう!
さらに、自分が「視覚・聴覚・嗅覚・触覚・味覚の五感のうち、どの感覚で刺激を強く感じているのか」を理解し、その感覚から重点的に対処することがオススメです!
以下に簡単に五感別で「物理的に」対処する方法を記載していきます。
視覚
・サングラスをする
・眼鏡やコンタクトの度数を落とす
・伊達メガネをする
など
目に見える範囲を狭くしたり、あえて見えにくくすることで視覚の繊細さをマイルドにするのが望ましいです。
聴覚
・耳栓をする
・ノイズキャンセリングイヤホンをする
・イヤホンで好きな音楽を流す
など
他の人だと気にならないぐらいの音でも気になることが特徴です。
大きな音で他の人よりびっくりしたり、ベッドに入ると換気扇や電化製品の音が気になるなどです。
その場合には、耳栓やイヤホンなどで音を遮断できるようにすることが望ましいでしょう。
触覚
・肌の露出を減らす
・「心地よい」と感じる素材の服を着る
・苦手な場所を避ける
など
触覚が鋭いHSPさんは苦手な相手や場所の嫌な感覚を肌から受け取っているそうです。
そのため、肌の露出を控えたり心地よいと感じる服を身にまとうなどで、肌から受ける刺激を減らすことが望ましいです。
嗅覚
・マスクの着用
・好きな香りのハンドクリームや香水をつける
・好きな洗剤や柔軟剤を意識する
など満員電車や都会の空気のにおいなどで気分が悪くなるHSPさんは、嗅覚が優れているため外のにおいを遮断するためにマスクをしたり、好きなにおいに囲まれることで鋭い嗅覚との折り合いをつけることがおすすめです。
味覚
・刺激の強い食べ物を避ける
・ファストフードを避ける
など
味覚が敏感なHSPさんは、添加物やスナックなどでも気分や体調の変化が現れるそうです。
なるべく自分で調理してみるようにしたり、添加物の少ない食べ物を食べるようにするのがいいそうですよ。
まとめ
いかがでしたか?
HSPさんは生きづらさを抱えやすいですが、自分の特性を知り生かしていけるように考察していくことで大きなメリットにもなります。
ぜひ、みなさんも自己分析してみてくださいね!
参考にさせていただいた本
・「気が付きすぎて疲れる」が驚くほどなくなる「繊細さん」の本https://www.amazon.co.jp/dp/B07FMS1PN4/ref=dp-kindle-redirect?_encoding=UTF8&btkr=1
・精神科医が教えるストレスフリー超大全
https://www.amazon.co.jp/dp/B089VZVC1J/ref=dp-kindle-redirect?_encoding=UTF8&btkr=1
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