人間関係に疲れた?現代人の日常がちょっとラクになる心理学

身近な心理学

こんにちは、精神科ナースまさです。

日々、心をすり減らして生活していませんか?
それは、もしかしたら「課題の分離」ができていないのかも。
そんなあなたの気持ちが少しでもラクに、前向きになれるような優しい心理学のお話をしていきます。

今回は少し前に流行した「アドラー心理学」で取り上げられる「課題の分離」についてのお話です。

この記事はこんな人にオススメ!

・人間関係に悩んでいる
・他人に振り回されやすくて困っている
・自分のやるべきことが分からない

課題の分離って?

課題の分離」というのは「他者の課題」と「自分の課題」に分けて、「他者の課題」には介入しないようにして「自分の課題」に集中することです。
その際の分ける基準としては「その最終的な責任を引き受けるのは誰か」を意識することです。

例えば「職場にイライラしている人がいる」として、その人がイライラしていることは「その人の課題」になります。
そのため、その人がイライラしていることに対しては「その人の課題である」と認識し、介入しないようにします。
そして、それとは別に自分がするべきことを考えて「自分の課題」に集中することが大切になります。

これだけ聞くと「当たり前」のように聞こえますよね。
そして、それが難しいんだと。
うんうん、分かります(笑)

実際、課題の分離は日常で意識していないとなかなか出来ないです。
その場になると、そこまで客観的に状況を考えられないからです。

課題の分離は理想論?

ここで、実際に「嫌われる勇気」にも記載されている親子の例を挙げます。

もし、あなたの子供が勉強せずにゲームばかりしていたらどうでしょう?
あなたはおそらく「勉強しなさい!」というでしょう。
しかし、本書では「勉強するかしないかは『子どもの課題』であり、親のあなたの課題ではありません。」と言います。
すると主人公がすかさず
「じゃあ、そのまま放っておけってことですか!?なんて無責任な!」
と言います。

確かに、ここまで聞くと「課題の分離」はただの理想論や放任主義になるかもしれません。

しかし、アドラー人理学では
「ただ放っておくこと」を推奨しているのではありません。

自分の子ども相手にでも、相手の課題に介入しないことで相手が得られるメリット

子どもにも課題の分離をすることで子ども側にもメリットがあります。
それが

・精神的に自立しやすくなる
・対等な人間関係が築けるようになる
・承認欲求に支配されにくくなる

です。
これは子どもにおける例のみならず。先ほどの「イライラしている人」にも言えるのです。
つまり「相手の課題」に介入しないことは、自分自身が疲れるのを防ぐためだけではなく「相手自身」の成長も促進されていくのです。

放任× 見守る○

ここまで読んで
「そっかー。じゃあ、放っておけばいいってことね!」
と思うかもしれません。
が!
赤の他人にはそれでいいと思いますが、子どもに対しては「愛情不足」になってしまいます。
そのため「嫌われる勇気」では「相手が求めた時にいつでもサポートできることを伝える」ことが大切だと言っています。

つまり「強要はしない」けど「相手が求めてきたらサポートできる体制であることを知ってもらう」ということです。

んー、難しいですね(笑)

課題の分離で得られるメリット

・人間関係がラクになる

・不必要なことにエネルギーを使わなくなるので、自分がするべきことに集中できる

・自分がしていることを肯定的に捉えることが出来るようになる

この辺が主なメリットになります。

特に、日本人はこの「課題の分離」が苦手であり、生きづらさの要因になっている印象ですので
ぜひ意識して生活を送り、より良い人生に役立てていただきたいと思います。

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました!

参考
本:
嫌われる勇気 https://amzn.to/3xXEjoa
幸せになる勇気 https://amzn.to/3iTWSoZ
もしアドラーが上司だったら https://amzn.to/3xV6Jzp

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