こんにちは、精神科ナースまさです。
精神科では「睡眠」が非常に重要なキーワードのひとつとなっており、睡眠がとれるようになったことで自然と症状が回復していくケースが数えきれないぐらいあります。
しかし、これは実は精神科の病気に限ったことではなく、普通に暮らしていても睡眠は人生の質を左右することはみなさんも知っているのではないでしょうか?
睡眠の重要性が叫ばれるようになりましたが、実際に睡眠で悩んでいるのに解決しようとしている人は多くありません。
その中に、不眠症で医者にかかるのをためらう方が多いです。
恐れる理由の多くは「眠剤に頼ったら戻れなくなる」「医者に行くほどじゃない」といった声が多いです。
今回は「不眠症で医者にかかるのは怖くない理由」と「今日からできる睡眠改善のためのアイデア」を紹介します。
不眠で医者にかかるのは怖くない理由
1,不眠で悩む人は多い!
厚生労働省の調査では5人に1人が「睡眠で休養がとれていない」「何らかの不眠がある」と答えている、という結果があります。
それだけ不眠で悩む人が多く、不眠で悩むこと自体、なにも特別なことではないことが分かりますね。
実際、近年では睡眠外来などの不眠症治療窓口が増えてきているので、それだけ不眠症は一般的になってきたと考えられるでしょう。
2,「眠れない」と言われてすぐに眠剤を出す医者はヤブ医者⁉
まず、最初に言っておきたいのが、医者と言っても専門が分かれていますし、言われた薬をただ出すだけの医者も存在しています。
とくに不眠症を相談する際には、かかりつけ医でもいいですが、睡眠に関してしっかりと勉強されている「睡眠外来」などをオススメします。
睡眠の重要性が注目されるようになったのは比較的最近のことで、不眠症治療の流れや使用する薬剤はここ数年で非常に進化しています。
そのため、専門ではない医者の場合、安易に眠剤を出してその場を収めようとする場面がありますが、実際は不眠症治療アルゴリズムがあるので、専門の医者はその流れで不眠症の治療を進めていきます。

なにやら難しそうなことがたくさん書いてありますが、簡単に言うと
「不眠症の症状の特徴を把握して、眠りを良くするための生活アドバイスをして、それでも治らなければ依存性の少ないお薬や眠りのリズムを整えるお薬から開始して、しばらくしたらお薬を減らしたり止めたりして、また症状を見ていく」
みたいな流れになります。
つまり、最初は生活のアドバイスをすることが基本で、お薬を使う場合でも睡眠のリズムを整える薬を使うので、みなさんがイメージする眠剤を最初から出すことはしません。
しかし、睡眠が専門外の医者の場合「眠れない=眠剤を処方」と考えてしまう可能性があるため、「眠れない」と言われてすぐに眠剤を出す医者は変えることをオススメします。
3,眠剤も進化している!
現在では眠剤の研究も非常に進化しており、様々な不眠症状に対応できるお薬も出現しております。
また、多くの方が不安としてあげる「依存性」についても研究が重ねられており、現在では依存性の少ないお薬が主流になっています。
さらに、不眠症治療アルゴリズムでも挙げたように休薬期間を設けて、薬を使わなくても大丈夫かどうかを評価する期間もありますので、「飲み始めたら一生飲み続ける」ことはほとんどありません。
今日からできる!睡眠改善のアイデア
生活習慣の見直し
これはもう説明不要ですね(笑)
具体的には、日光を浴びる、日中の活動、寝る2時間前には夕食を終える、などなどです!
これは正直ありすぎて書ききれませんので、気になった方は私のSNSにDMでもなんでもしてもらえれば詳しくお伝えします!
寝酒をやめる
「寝るためにお酒を飲む」という方は意外に多いです。
しかし、アルコールは寝つきをよくする効果はありますが、脳が疲れをとるために必要な「ノンレム睡眠」を減らしてしまうことが分かっています。
いわゆる「眠りが浅くなる状態」なのですが、これが非常に危険!
眠りが浅くなって疲れはとれませんし、感情のコントロールが難しくなって些細なことでイライラするようになります。
アルコール依存症の患者さんの多くは「眠れないからお酒を眠剤がわりに飲む」という方も多いです。
つまり、アルコール依存を招きかねない行為なので、寝酒はぜっっったいNGです!
寝室にスマホを持ち込まない
これはもう、いろんなところで言われていますよね!
寝る前のスマホが脳に与える影響は、こちらの本でも紹介されています!
睡眠改善アイテムの活用
最後になりますが、私自身も不眠で悩むことが多いので、実際に私が使ってよかった睡眠改善アイテムを2つ紹介します!
アイマスク
ひとつは「アイマスク」です。
最初はつけている感覚に慣れなくて「うーん・・・」と思っていましたが、慣れてくると朝起きたときの熟眠感が全然違うことに驚きました。
いろいろなタイプがありますが、耳にかけないタイプがオススメです。
私が実際に使っているアイマスクのリンクを張っておきますが、好みが分かれる物だと思いますので、いくつか試してみるといいかもしれません。
私は耳全体を覆うタイプが合っていたので、こちらを愛用しています。
ただレビューにもある通り、マジックテープが何回も付け直していると弱くなるので、一回調整したらしばらくはマジックテープをつけたまま脱着しています。
ちなみに100均とかにある旅行用のアイマスクは耳にかけるタイプが多く、あんまり遮光もできないので効果は感じられませんでした・・・。
枕「YOKONE」
私は仰向けで寝れない人でして、横向きに寝るのですが、そうすると枕が低くて首と肩への負担が大きくなっちゃって起きたときには「身体が痛い・・・」ということが結構ありました。
そこで、横向きで寝る専用の枕があることを知って購入したところ、これだけでかなり体への負担が減ったのを実感できました。
形状も独特で、本当に横寝に特化した枕になりますので、基本的に仰向けで寝る人にはおすすめしづらいですが、この商品で枕の重要性を感じましたね!
私が購入したのは4年ぐらいのやつで、リンク張ってあるのはさらに改良がなされている新しいYOKONEになります。
本当に横寝専用ですが、そんなニッチな領域にも対応しているなんてすごい時代です(笑)
まとめ
睡眠時間は人生の1/3を占めますが、その睡眠が残りの2/3に大きな影響を与えるのはみなさんも感じているかと思います。
不眠症も病気も早期発見・早期治療が大切になります。
ぜひ、専門家に早めに相談して人生の質を高めていきましょう!
SNSもやっていますので、相談はこちらからどうぞ!
Twitter:Masa@psychonurseblog
Instagram:psychonurse_masa
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