人生の目的は「幸福」ではなく「充実感」

The school of life

こんにちは、精神科ナースまさです。

私が好きな会社のひとつに「The school of life」というイギリスのロンドンをはじめとした、様々な国に店舗を広げる会社があります。
心理学や哲学をはじめとして、会社名の通り「人生の学校」として世界中の人に「生きること」について包括的に取り扱っている会社になります。
今回はその「The school of life」が公式に配信しているYou tubeから
A better word than happiness:Eudaimonia
幸福よりも素敵な言葉:ユーダイモニア
について私の意訳を含めて解説していきたいと思います!

Why ‘Happiness’ is a useless word – and an alternative
https://www.youtube.com/watch?v=GocIobQ9MLs&list=RDCMUC7IcJI8PUf5Z3zKxnZvTBog&start_radio=1&rv=GocIobQ9MLs&t=196

動画ではなく、文章で読みたい方はコチラからどうぞ!(本文は英語です)

ユーダイモニアとは?

ユーダイモニア(Eudaimonia)」とは古代ギリシアの単語で、哲学者のプラトーとアリストテレスが強調してしました。
この言葉は「幸福(happiness)」を意味していると思われていました。

しかし、これは実際には意味合いとして不十分であることが分かったんです。
幸福の追求」は私たちが生活していく「目的」であるように見えます。その一方で「幸福の追求」にとらわれ過ぎると人は不公平感を感じたり、幸福についての途方もない自問自答が繰り返されることになります。
これはつまり「幸福を追求することで不幸になる」ということです。

古代ギリシャ人が考える「人生の目的」

古代ギリシャ人は人生の目的を「幸福になること」とは考えていませんでした。
では、彼らはなにを人生の目的としていたのでしょうか?
それは「”ユーダイモニア”」です。
この言葉の最も近い訳としては「充実感(Fulfilment)をもつこと」です。

充実感(Fulfilment)と幸福(Happiness)の違い

では、充実感幸福の違いはなんでしょう?

それは「痛み(pain)」です。

充実感」は身体的・精神的にプレッシャーがあったり、厄介な状況になっても感じることが可能です。
しかし、そのような状況で「幸せである」と言うのは難しいでしょう。
「幸せだけど不幸」「幸せだけど苦しんでいる」
このように表現はできないように、身体的・精神的にしんどい状況では「幸せである」と言うことはできないんです。一方で「充実感を感じること」は可能です。

古代ギリシャ人はこのような状態でありながらも、その状況を乗り切ることができる言葉として
ユーダイモニア」つまり「充実感」を感じているからだというのです。

充実感が幸福よりも重要視される理由

人生では「幸せ」ではないが乗り越える価値のあることが多々存在しています。大きなプロジェクトであったり私たちの専門性の追求や管理、家族関係の維持など、すべての困難を常に「幸せのまま」乗り越えることはできません。
実際に失敗したり、傷ついたりすることが多いでしょう。

しかし、充実感ならどうでしょうか?
充実感というのは苦難を乗り越えるとき、乗り越えたあと両方に発生します。
そして、この充実感があるからこそ乗り越えられる状況も多々あります。

つまり、私たちが人生の終わりまで挑戦し続けることが出来るのは
その挑戦に価値を感じられる「充実感」があるからであるからに他なりません。

まとめ

「ユーダイモニア」は私たちが日常で常に念頭に置いておくことで「困難や痛みの存在は悪いものである」という偏った思想を和らげることができます。
これにより、充実感を感じて目標に向かって小さな修正を繰り返し、その積み重ねがあなたの大きな成功や人生の有意義さへとつながるでしょう。

いかがでしたか?

今回はどちらかと言うと哲学的でちょっと胡散臭いと感じる人もいるかもしれませんね(笑)
しかし、心理学においても「幸福の踏み車」という言葉があるように、幸福を追求すればするほど不幸になるということが分かっています。
充実感を感じられるように日常において工夫を積み重ねていくのは、現代でも大切なことなのではないでしょうか?

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