楽観的じゃないほうが人生が豊かになるってホント?豊かな人生と楽観性の遺伝子について。

HSP

こんにちは、精神科ナースまさです。

みなさんは楽観的になりたいですか?
私自身も、スーパーネガティブなのでできれば楽観的になりたいと思っております(笑)

しかし、楽観性は遺伝子が大きく関係しており、後天的に楽観的になるためには幼いころの環境に大きく左右されます。
つまり、率直に言って「楽観的になりたい!」と懇願しても、大人になってからは変えるのは非常に困難なのです。

じゃあ、大人になったイマ、楽観的になるのは無理ってこと!?
もう明るい人生を歩むのはムリなんだ・・・。

ちょっと待ってください!
でも、実は楽観的じゃないことが人生を豊かにすることが分かっているんですよ!

今回は「遺伝子的に楽観的じゃない方が実は人生を豊かにする可能性がある」という話について共有していきたいと思います。

この記事はこんな人にオススメ!

・楽観的になりたいけどなれない方

・「どうせ私はポジティブな人間じゃないから」とあきらめている方

・楽観的は正義!と思っていることに疑問を持っている方

楽観性の遺伝子ってなに?

前述したように、前向きかどうかは遺伝子によっても大きく左右されていることが分かっています。
具体的には「セロトニントランスポーター」という遺伝子の型によって楽観的に考えやすいかどうかが決まると言われています。
この「セロトニントランスポーター」については、以前に紹介した記事に詳しく書いてありますので、そちらも参考にしてもらえればと思います!

そこでは遺伝子の型にはSS型SL型LL型があるとお話しており、幸せの感じやすさはSSSLLLの順であること言われています。
しかし、日本人の65%はSS型であることに対して、アメリカ人は19%であるということが分かっているので、遺伝子的に不安を感じやすい人種であることが分かっている、
というお話でした。

「幸せの感じやすさ」と表現していますが、実際には「『まぁいいか』と思いやすいかどうか」となります。

要するに、日本人のほとんどは楽観的に考えるような遺伝子の型ではないんです。
そこで無理やりポジティブに考えようとしても、無理が生じてなおさら自分自身を追い込むことが分かっています。

しかし、「脳科学は人格を変えられるか?」という本の中では
SS型とLL型では、辛い出来事にあったときにより強い不安に苛まれるのはSS型であることが分かっている。しかし、逆に楽しい出来事があった場合、SS型が感じるストレスは明らかにLL型より少ないという研究結果が出た
とされています。
つまり、辛いことがあったときはより辛く感じる一方で、楽しいことがあったときはより楽しく感じることができるのが、SS型であるということです。

これらのことから、SS型は単にネガティブに考えやすい遺伝子であるというより、周りの環境に影響されやすい・反応しやすい遺伝子であるということが分かりますね!

楽観的じゃないほうが人生が豊かになる?

遺伝子や幼少期の環境で楽観的かが決まるのであれば、大人になった今から楽観的になるのは非常に困難です。

そもそも、なぜ楽観的になりたいのでしょうか?

「そりゃ、嫌なことがあってもへこみにくい人の方が気が楽だし、人生楽しそうじゃないか」

確かに、人生は楽しいことより、辛いことのほうが多いので、その辛いことが軽減されるLL型の人の方がよさそうですよね?

では、「豊かな人生を送る際に必要なこと」を考えたときになにが必要なのでしょうか?
お金?友人や恋人、家族?社会的な地位?
たしかにそれらも大切かもしれませんが、これらには最も大切なことが抜けています。
それは「あなた自身の感情」です。
人間関係に恵まれていて「幸せ」と感じるのは「あなた」です。
そして、この幸せをより深く感じられるのはSS型なんです。

人生を豊かにしようとした際に、ほとんどの人はポジティブであることが条件のひとつにあげると思います。
しかし、本当にそうでしょうか?

先ほどの遺伝子の話を踏まえると、楽観的であるということは「感情の振れ幅が小さい」ということになります。
なぜなら、辛いと感じたときも嬉しいと感じたときも、前向きな人の方が弱く感じてしまうからです。
一方で、SS型、つまりネガティブに感じやすい人は感情の振れ幅が大きく、辛いときも嬉しいときもより強く感じるのです。
人生を振り返ったときに、感情の振れ幅が±10の振れ幅より±100のほうが「豊かだった」と言えると思いませんか?

豊かな人生に必要なのは、豊かな感情。

そして、これを成し得やすいのが「楽観的じゃない人」であるということです。

まとめ

残念ながら、後ろ向きな人が前向きになるのは難しいし、そうなるためにはかなりの時間と努力が必要です。
しかも、それだけ費やしても無理やりポジティブになったところで無理が生じてなおさら辛くなることが多いです。

しかし、遺伝子学的にみてネガティブな人はプラスにもマイナスにも影響される可能性が高く人生を豊かにする可能性を秘めています。

もちろん個人差はありますが、現代の脳科学から考えると事実なのです。

最後まで読んでいただきありがとうございました!
この他にもより人生を豊かにできる情報を発信していきたいと思っておりますので、よければ他の記事も参考にしてみてください!

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